国際理解とボランティア

Tel:045-786-7131(研究室)
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 研究テーマ:

 関東学院のキリスト教主義の特色は、「人になれ 奉仕せよ」との校訓の中に示されている。この言葉は、絶対者との真の出会いは、人をして他者への奉仕へと向かわしめるという、キリスト教信仰の神髄を的確に表すものである。その意味から言えば、真の神との出会いを教育の場に求め続けてきた本学にとって、キリスト教教育の一貫としてのボランティア活動自体は取り立てて新しいことではない。むしろ本学がその長い歴史を通して取り組んできたもの、つまりそれは関東学院の重要な伝統の一部であるといえる。
しかし本学の研究機関が、この校訓が求める奉仕の精神、特にその実践的体験教育を通して異なる世界との共生の精神を涵養する方法論の研究に、真正面から取り組むことはなかったと思っている。
そこで当研究プロジェクトでは、本学の特色である「建学の精神:人になれ 奉仕せよ」の実践的教育現場(関東学院サービス・ラーニングセンター)の設立事業にあわせて、そこでの実験的体験教育のプログラムを構築・実践することを通し、本学に於けるサービスラーニングの方法論の確立を目差している。また同時にこの研究プロジェクトの活動が、学院における建学の精神の内実化・活性化に供するものとなるよう願っている。 

 

 2009年度活動計画:

@セミナーと公開講座の開催
セミナー:開発経済および国際支援に関する学識者を講演者としたセミナーを開催し、研究者としての考察や理論を参加者と共に考えます。
公開講座:タイ社会で活動しているNGO、NPOおよび教育関係者を講師として設定し、現場での活動で得たノウハウを基に公開授業を開催します。

A研究員による現地調査およびアンケートと聞き込み調査
2007年度に引き続き、タイ山岳少数民族アカ族の集落に滞在し、教育環境と生活環境に関した調査聞き込み活動を行う。その後、調査結果を基に両環境における自立型支援活動の実践を本学学部生と共に行い、建学の精神の実践の場を作る。

B集計結果の翻訳 アカ語ータイ語ー英語ー日本語
現地調査活動で得た資料を翻訳し、研究活動の第1次資料として編集する。前年度よりはじめた編纂作業を今年度も続け、アーカイブとして画像と共に当研究所WEBサイトにて公開する。

 

 研究スタッフ:

・所  員 :森島牧人(文学部)
・研 究 員:小林照夫(文学部特約教授)
Davidson.Dwight Preston(文学部特約教員)
・客員研究員
勘田義治(文学部非常勤)
島田正敏(関東学院六浦小校長)、
山本直美(専修大学非常勤講師 )
佐々木和之(ルワンダ・リーチNGO現地職員)
加藤壽宏(中央学院大学非常勤講師)
菊地昌弥(東京農業大学国際食料情報学部
                     食料環境経済学科助教)
森島豊(長崎平和教会牧師)
吉川成美(株式会社 永田農業研究所)
大西純(弘前大学国際交流センター教授)

2009年度の活動報告

第1回研究会 03月30日(木) 18:00〜20:00
報告事項: ・03月30日開催2008年度最終ミーティング議事録の確認
・研究費用援助に関するスポンサーとして、横須賀北ロータリー・クラブに依頼
・今年度募集SSA申請について
協議事項: ・本プロジェクト活動紹介DVD制作について
・関東学院六浦小学校における授業補佐ボランティア募集について
・本プロジェクトメンバーやシグマソサエティメンバーとの連絡機能の構築
・第1回・第2回現地研究調査活動について

第2回研究会 05月12日(火) 18:30〜19:10
報告事項: ・前回議事録の確認
・シグマソサエティのスポンサーである国際ソロプチミスト事務局より、2009年度の支援金贈呈の連絡があった。
・日本YMCA開催の日本、タイ、パートナーシップキャンプについて
協議事項: ・アカ族リングプロジェクト
--本プロジェクトでどのような援助や諮問が可能か

第3回研究会 06月02日(火) 18:30〜19:10
報告事項: ・前回議事録の確認
・スポンサープレゼンについて
協議事項: ・第1回現地研究調査活動について
--支援活動の準備だけでなく、研究調査活動にウェイトを置きたい
***アニミズム集落構成員から見た改宗者(クリスチャン)についての調査
--現地OMF宣教師からのインタビューを行う

第4回研究会 07月07日(火) 18:30〜21:00
報告事項: ・前回議事録の確認
・アカ族の子供たちが作成した腕輪を日本国内に運ぶリングプロジェクトについて関東学院大学シグマソサエティ学生が日本側オーガナイザーと協議した。
・第1回現地研究調査活動について
--支援活動の準備は現地との連絡が順調に行われ、予定通り進めることが出来る。
--研究調査は、生活環境(水)と教育環境(識字教育)に重点を置き、現地バプテストは教会組織の働きを調査する。
--アニミズム集落構成員から見た改宗者についての調査は、ビルマとの国境近くの奥地集落を選定
協議事項: ・学生シンポジウムについて

タイ北部山岳少数民族アカ族2009年度第1回調査活動報告
内容 ・次期シェルター建設予定地ルアン村の状況視察、現地牧師・教会員と打ち合わせ
・シェルター建設費をACT財務委員長に贈呈
・総主事との来年度以降の活動について確認と協議
・過去に建設されたシェルターの活用状況
・各集落の生活および教育環境の調査
・現地バプテスト派教会組織によるアカ族アカ文字の新たな編纂
・現地OMF宣教師へのインタンビュー

第5回研究会 09月01日(火) 13:00〜17:00
報告事項: ・前回議事録の確認
・関東学院大学シグマソサエティ学部生によるタイ調査活動について
・第1回現地研究調査活動について
協議事項: ・学生シンポジウムについて
・関東学院大学シグマソサエティ写真展について

第6回研究会 09月29日(火) 18:00〜19:20
内容 ・関東学院大学シグマソサエティについて
・タイ国について
・タイ北部山岳少数民族について
・山岳少数民族アカ族について
・調査報告

2009年度公開セミナー 10月24日(土) 15:00〜17:00
テーマ: 「水と人との関係」 -多様な水環境と人との関わり-
パネラー: 木村茂氏 (NPO法人「Link〜森と水と人をつなぐ会」主宰)
谷村尚弘氏 (前東京都庁職員、(社)日本下水道協会理事、NPO法人「日本下水道文化研究会」評議員)
勘田義治 客員研究員
コーディネーター: 小林照夫 (関東学院大学文学部教授 日本港湾経済学会会長)


各年度の活動:

2014年度

2013年度

2012年度

2011年度

2010年度

2007年度