国際理解とボランティア
2007年度の活動

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 2007年度の活動:

写真1 写真2 写真3
正装のアカ族の婦人達 チェンライ市場での聞取り調査 アカ族ホイコム村
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 『国際理解とボランティア』研究プロジェクトでは、学内外の研究者の支援を頂き、昨年度は様々な研究プログラムを行うことが出来ました。昨年スタートいたしましたタイ国北部のアカ族を対象にした「タイ北部山岳少数民族の自発的経済発展に寄与する農業経済的支援モデルの考察―アカ族ホイコム村の事例を中心に―」研究所では、当プロジェクト研究員を現地に派遣し、事前調査や現地調査(アンケート調査と現地での実態調査)を行うことが出来ました。この結果の詳細については、所報『キリスト教と文化』第5号の成果(pp.69〜79)をご参照頂きたいと思います。
  私たちがこの研究プロジェクトで扱っているテーマは文化の違いという問題に根ざしています。これは国際社会全体に影響を及ぼす大変重要な問題ですが、本プロジェクトの特色は、現在の国際社会が抱えている共生の精神の涵養というこの課題に,関東学院の教育事業の特色である奉仕教育を切り口とした異なるもの同士の相互理解・相互交流の実践活動を通し取り組むという、国際サービスラーニングへの方法論的研究を進めていることです。またこのプロジェクトは、教育実践を含むものでありますので、単なる研究成果のみならず学院の学生・生徒や教職員が国内外の地域社会に貢献することで、建学の精神に基づく校訓「人になれ 奉仕せよ」の成果を実現していくことをも目的としています。その意味では、先達が苦労して築き上げた私たちの文化、社会、経済等が、マズロー(Abraham Harold Maslow)が述べる熟した次の段階を迎えようとしているのではないでしょうか?
現在、タイの山奥の村には関東学院をはじめ海外から様々な団体や機関が訪れ、支援活動という切り口でこのテーマに取り組んでいます。技術を移入することはできるが、技術が機能する背景まで移転することはなかなか難しいというのが、今回私たちが現場で得た手ごたえでした。
また、昨年度の調査では着手できなかった部分も少なくありません。例えば、支援モデルの発展段階に応じたあるべき姿や同モデルの対象市場として想定しているチェンライ市の市場調査、支援モデル導入の具体的手順、必要資金の見積等があります。そこで、本年度(2007年度)は以下の課題を中心に取り扱う予定です。
@支援モデルの発展段階に応じたあるべき姿を明示すること
これについては 、本研究プロジェクトのメンバー間で議論を活発に行うことは勿論でありますが、幅広い意見や知識・情報を得る必要から、学識経験者や現地で活躍されている方を講師として招き、複数回のセミナーを開催したいと思います。
A上記の支援モデルにおいて対象市場として想定しているチェンライ市の市場状況を把握すること
これについては、観光客を対象に、観光目的や国籍、性別、山岳少数民族に対する意識等についての質問表を作成した後、現地の研究協力者に依頼し、アンケート調査を実施する予定です 。なお、集計結果の内容によっては、追加のアンケート調査や現地での実態調査を実施することも検討しています。

 

 

各年度の活動:

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